今の私には時間がある。 「それなら毎日、現地に行って探せばいい」 そう思う人もいるだろう。
ただ、現実はもう一つある。 資金は有限だ。
ガソリン代、高速代、ちょっとした外食。 一回一回は小さくても、積み重なれば大きな出費になる。 今のフェーズでは、そこを軽く見てはいけない。
お金はできるだけ使いたくない。 一方で、時間はたっぷりある。
だから私は、部屋にいながら探すことにした。 動かない。その代わりじっくり見る。
手順1:情報の海を泳ぐ(不動産サイト)
まずやるのは不動産サイトの巡回だ。 アットホームや地元の不動産会社のページを回る。
条件はシンプル。 「山林」「原野」。価格は「安い順」。 夢のない並びだが現実的である。
正直、ほとんどは合わない。 場所が遠すぎる、道がなさそう、話が進まなそう。
それでも毎日見ていると慣れてくる。 相場感がつき、土地のクセも見えてくる。
たまに、「これはどうだろう」と思うものが出てくる。 宝探しのようで意外と悪くない時間だ。
手順2:空から舞い降りる(Googleマップ)
気になる土地が出たら、すぐにGoogleマップを開く。 航空写真、そしてストリートビュー。
ここからが本番だ。 現地に行かなくても分かることは驚くほど多い。
- 道を見る: 車が入れるか。すれ違いはできそうか。
- 隣人を見る: 民家は近すぎないか。視線は気にならないか。
- 光を見る: 南側に山はないか。地形図で高低差を確認する。
画面の中だが、想像力を使えば十分に判断できる。
哲学:想像力でコストを削減する
少し前までの私なら、「気になるから行ってみよう」とすぐに車を出していただろう。
今は違う。 まず、行かない。 モニターの中で九割方決める。
「これは違うな」と判断できれば、それで終わりだ。 ガソリン代はゼロ。時間も思ったより使っていない。
行かないと決める。それも大事な判断である。
百件見て、本当にピンと来た一件だけ現地に会いに行く。 これが今の私の身の丈に合った探し方だ。
結び
画面の中の阿蘇は今日も美しい。 山の影、草原の色。
気づけば何時間もマップを眺めていた。 今日使ったお金は、コーヒー代くらいだ。
焦る必要はない。 静かに網を張る。
そして、本当に会うべき一点が現れるのを待つ。 それでいいと思っている。


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