土地探しにおいて、条件検索をするのは当たり前のことだ。 予算、広さ、エリア。誰でもフィルターをかける。
だが、多くの人は最後の一歩で「感情」に負ける。
「条件とは少し違うが、雰囲気がいいから」 「なかなか見つからないから、ここらで手を打とう」
その「妥協」が、後で不満になる。
私は、その妥協をしない。 決めた基準(選定リスト)に合わなければ、どれだけ絶景でも見送る。 徹底してドライに、条件を満たす「答え」だけを探し続ける。
以下が、阿蘇で隠れ家を作るために定めた、私の選定リストである。
絶対条件:所有とインフラ
まずは、プロジェクトを成立させるための土台(ベース)となる条件だ。 ここは妥協しない。
■ 賃貸は不可。購入のみ
理由は、金銭的な損得ではない。
賃貸には「原状回復」という制約がある。 退去時に、すべてを元に戻すルールだ。
私がやりたいのは、時間をかけて「世界観を構築すること」。
配置を変え、動線を壊し、失敗を積み重ねる。 これは、試行錯誤の蓄積である。
リセット前提の場所では、それは成立しない。 だから、自分のフィールドとしての「所有権」が必要だ。
■ 電気と水(地下水)
電気は思考を形にするための道具だ。 ブログを書く。記録を残す。現代的な生活と創作活動に不可欠である。
水は地下水が望ましい。 井戸が掘れること。
理由はランニングコストだ。 水道代は静かに効いてくる。 自然の恵みを直接使うことで、固定費を下げる。 これはロマンではなく、持続可能性の話だ。
■ 車でのアクセス
最後に、物理的な制約。 資材は手では運べない。 車が横付けできること。
これは必須条件であって、魅力ではない。 だが、欠ければ開拓そのものが止まる。
プラスαの要素:土地の「質」を高めるもの
ここからは理想の話だ。 なくてもいい。だが、あれば世界が変わる。
■ 小川と温泉
水辺は最強のコンテンツである。 人の感覚を即座に緩める。 小川が流れているだけで、土地の価値は跳ね上がる。
もし温泉が湧けば、その瞬間、意味合いが変わる。 ただの隠れ家ではない。「聖地」になる。
これは夢想ではない。自然のポテンシャルを見極めたい。
■ 人工物がない
視界に人工物が入らないこと。 360度だ。
森でもいい。草原でもいい。 重要なのはノイズの遮断だ。
スイスの山奥のような静寂。それを阿蘇で再現する。
除外する条件:リスクの回避
最後に、避けるべき場所について。
■ アクセスが悪すぎる場所
私は毎週通うつもりでいる。 移動時間はコストだ。
時間が削られると、作業できる時間が減る。 これは致命的だ。
隠れ家を作りたいのであって、遭難したいわけではない。 生活圏から離れすぎた秘境は、対象から外す。
結び
以上が、私の定義した「選定基準」だ。
感覚的なわがままではない。 プロジェクトを成功させるための、論理的な帰結である。
もし、この条件に合致する土地情報があれば、ぜひ教えてほしい。
条件が揃えばすぐにでも現地調査に向かう。 キャンプを張り、空気を測り、相性を検証する。
妥協はしない。 最高の実験場が見つかるまで探し続ける。


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